【第85話】

ラストオーブ


最近、感情の浮き沈みが激しい。

お母さんのところで、いいことあったなぁ・・・・・

とおもったら、今回のムーンの事件。

ずっと考えていると、泣いちゃいそう。

こりゃ、相当、おセンチになっちゃっているな・・・・・・


「これは・・・・・・・・・・・・」


「ムーンがお主に渡したがっていた物じゃ。

 何も言わずに受け取るが良い」


布に包まれている、物を渡される。


「イエローオーブ!?」


こっくりとうなずく老人。


「街作りで他の街に交渉をするとき、

 ムーンは必ずオーブのことを聞いておった。

 "お姉さん"にしてあげられることは、これしかできない・・・・・・・・

 と言っておってな」


「お姉さん・・・・・・・・・・」


あの時のことを覚えてくれていたんだ・・・・・・・・・


「行くがいい・・・・・・・レイアムランドへ・・・・・・・・

 ラーミアを蘇らしておくれ・・・・・・・・

 それが、ムーンの、そして、我々人間、いや・・・・・生き物全ての、

 お前への願いだ・・・・・・・」


イエローオーブが見つけてくれたことはもちろんうれしかったが、

それよりもムーンが、私のことを本当の"姉"と

思ってくれたことがうれしかった・・・・・・・

そして、この世の運命を私が握っていることもはっきりと感じた。

待っていて、ムーン。

私が必ず、ラーミアを蘇らせるよ・・・・・・・・・


第86話 長かった・・・・・・

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