生まれる者、消えゆく者
とっさに目を覆う私。
眩しい・・・・・・・・
まだ、目が慣れない・・・・・・・
細目で目を凝らして、ラーミアの卵があったところを見る。
ん・・・・・・・・
ない!?
ラーミアの卵がない!
その時、空から甲高い鳴き声と巨大な影が通り過ぎていった・・・・・・
「あれがラーミア・・・・・・・・・」
大きい・・・・・・・
伝説のラーミアが蘇りました・・・・・・・」
「今・・・・・・・遥かなる時を越え、
巫女達がとぎれとぎれに答えた。
きっと、かなりの精神力を使ったのね。
でも、なに?
あの衰弱ぶりは?
それに、なんか、彼女たちの姿が薄くなってない!?
ま、まさか・・・・・・・・
私たちはラーミア・・・・・・・
ラーミアの魂・・・・・
ラーミアを蘇らせるために、生まれ、
その役目が終われば、
この世からなくなる運命」
「察しの通りです・・・・・・・・
そんな・・・・・・・・・
運命って・・・・・・・
あなたはいい目をしている」
あなたとは気の合う友達でいたかもしれない・・・・・・」
「でも、あなたに会えて、良かった・・・・・・・
「もし、普通の女として生まれていれば、
はじめて、別々に話し始める巫女達。
だが、冷静の口調も、訪れる運命を直前として・・・・・・
彼女たちは髪を振り乱し、
「わ、私は、まだ死にたくない!」
「い、いやぁ!!!」
半狂乱の叫び声を残して、彼女たちは消えてしまった・・・・・・
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