Google Analyticsのチャネル用語の整理:チャネル設定、カスタムチャネルグループ、マルチチャネル、プライベートチャネルグループについて

google analyticsを触るとチャネルという言葉を使ったものがたくさん出てくる。
以下、自分のメモ用にチャネルの整理。
■チャネルとは
流入経路のこと。
「自然検索」で来たとか、「広告」から来たとか、どこから流入したかを示したもの。
通常の「チャネル設定」はこれを指す。
・初期値で設定されているものを「デフォルトチャネルグループ」と言い、
Google analyticsでは、ビューレベルでチャネルの設定が可能。
・デフォルトチャネルグループとして
Direct, Organic Search, Social, Email, Referral(参照元サイト), Paid Search(有料検索), Other Advertising(他の広告), Display(ディスプレイ広告:画像やFlash、動画などサイトに貼られる広告。Yahooトップページの画像による広告とかもそう。リスティングと区別される)
が登録されている。
・集客→チャネル
・ユーザー→ベンチマーク→チャネル
でデフォルトチャネルグループで見られる
・チャネルはどんなときに使うのか?
→チャネルは流入経路を示すもののため、文字通り自分のサイトにどんな訪問があるかを知る時に使う。
(コンテンツグループとチャネルを混同する人がいるが、
 コンテンツグループは、自分のサイト内のコンテンツをまとめあげたもので、
 自サイトの回遊を知るときに使う)
・デフォルトチャネルを編集するときってどんなとき?
→指名系(自社ブランド)のKWを通常の自然検索と切り分けたいとき。
 指名KWを指定することで、自然検索と分けることができる。
例)
検索流入における指名系ブランドワードの扱いとカスタマージャーニー分析|コラム アユダンテ株式会社
http://www.ayudante.jp/column/2013-12-20/15-06/#no03
■カスタムチャネルグループ
自分が設定できるチャネルのこと。
(googleが用意したデフォルトチャネル以外のこと)
「チャネルの設定」との違いは、
「チャネル設定」は集客レポートに紐づく(どこから来たか)
「カスタムチャネルグループ」は、コンバージョンに紐づく。
(コンバージョンにしか紐付かない)
→よって、CVで紐づくチャネルを集客レポートで見たい場合は
 二重管理になるが、チャネル設定にも登録をしないと、見られない。
カスタムチャネルグループの使い方としては、
コンバージョン→アトリビューション→モデル比較ツールで使う。
通常のレポートでは、コンバージョンはラストタッチだが、
例えば、広告の流入区分をカスタムチャネルグループを定義し、
モデル比較ツールで比較することにより、
ファーストタッチによる広告の流入効果がわかる。
ラストタッチの場合、広告→自然→CVだと効果測定できないので
カスタムチャネルを設定して、ファーストなどの流入効果を見る必要がある。
既存のテンプレートを使用したカスタムチャネルグループの作成方法
http://www.web-consultants.jp/column/3170/
例えば、メールマガジンにパラメータをつけて、分類したいときとかに使える。
ところで、googleがデフォルトで定義したチャネルグループは触りたくない、
だけど、カスタムチャネルを新規に作ろうしたら、何やったらよいのか、わけわからん、
という場合は、以下が参考になる。
Google Analyticsでのマルチチャネル用の設定について| クリエイティブソナー
http://www.azkk.co.jp/jacklog/?p=168
コンバージョン→マルチチャネル→アシストコンバージョン
で「チャネルグループ」をクリックすると、
「カスタムチャネルを作成」と「MFCチャネルグループテンプレートをコピー」
というのがある。
両方とも、カスタムチャネルを作るもので、
後者の「MFCチャネルグループテンプレートをコピー」は
googleが用意したデフォルトのチャネルをコピーして、
新規のチャネルをカスタムチャネルに作ろう、というもの。
■MCFチャネルグループ
MCF=マルチファネルチャネル
マルチチャネル=複数のチャネル
ファネル=減衰状況のこと
googleが最初から用意しているチャネルのこと。
カスタムチャネルグループの中の1つにMCFチャネルがあるというイメージ。
ただし、MCFチャネルグループは編集や追加ができないため、
カスタムチャネルグループの設定画面の中では表示されない。
コンバージョン→マルチチャネル→アシストコンバージョン
でディメンションとして表示される。
■マルチチャネル・・・MC
コンバージョンが発生したときに、最後のもの(広告)とかが、
起因とみられるが、それより前のものも見ましょう、というもの。
google公式がわかりやすい。
マルチチャネルについて – アナリティクス ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/1191180?hl=ja
・マルチチャネルって何に使うの?
コンバージョンのところにあるが、コンバージョンに至るまでの経路を知る。
例としては、以下がわかりやすい。
【Googleアナリティクス活用】マルチチャネルで間接効果を丸暴き!
http://www.web-consultants.jp/column/3170/
例えば、有料→自然検索→CVとなったとき、
他のレポートだと、自然検索でCVしたことになるが
マルチチャネルで見ると、最初に有料検索をクリックしてから、自然検索で来たことがわかるので
コンバージョンに至ったラストクリック以外の経路を見ることができる。
●アシストコンバージョン(マルチチャネルの中の項目)
マルチチャネルで、ラストクリック以外のコンバージョンの経路がわかるが
直接コンバージョン以外の要素がどれだけあったのかを知るということ。
文字通り、コンバージョンをアシストしているものを調べる。
アシストコンバージョンのところを見ると、コンバージョンとアシストコンバージョンが比較できるが
コンバージョン数は、全部のコンバージョン数
アシストコンバージョンは、2回目以降の再訪問でのコンバージョン数。
「コンバージョン数」から「アシストコンバージョン」を引くと、初回訪問のコンバージョンがわかる
詳しくは、衣袋さんのWeb担がわかりやすい。
コンバージョンに至るまでに、ユーザーがどこから何回訪問していたかを確認する方法[第58回]
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/20/06/15475
ちなみに、画面中央のアシストコンバージョンの総計と
MFチャネルグループの各アシストコンバージョン(チャネル別)の総計で足したものが合わないのは、
コンバージョン経路を見れば理由がわかる。
1アシストコンバージョンが、複数のチャネルにまたがっている場合があるから。
チャネルごとのアシストコンバージョンを全部足したものが
総コンバージョンを上回ることもありえる。
●マルチチャネルの「期間」レポートと「経路の数」レポートについて
https://support.google.com/analytics/answer/1191180?hl=ja
https://support.google.com/analytics/answer/1191209
ユーザーが最終的に「顧客」となるまでにどれだけかかったか(日数単位、接点数)がわかる
■プライベートチャネルグループ(2014年11月時点ではベータ版)
名前のとおり、自分自身専用のチャネルグループ。
現在データがたまっているレポートに
チャネルで再設定できるというもの。
セグメントや、カスタムレポートのフィルタに概念が近いか?
普通のチャネルは、ビーコンが飛んで、ログが集計されるときに
チャネルで分けられて、集計テーブルに格納されるため、
設定したあとに、チャネルに振り分けられるが
プライベートチャネルの場合は、集計後のテーブルに
チャネルを設定するので、
過去のレポートについても、チャネルの設定ができる。
(という認識であってる?)
設定したプライベートチャネルは
集客→チャネル→プライバリディメンションで
デフォルトチャネルグループのところをクリックすると
プライベートチャネルも選べる。
詳しくは以下。
ユニバーサルアナリティクスのプライベートチャネルグループ機能をつかって分析してみよう
http://www.kagua.biz/universal-analytics/privatechannel.html
■整理すると・・・
チャネル設定・・・・集客レポート
カスタムチャネルグループ・・・・CVで使うチャネル。モデル比較ツールで使う。ディメンション→チャネルグループより選択可能。ラストタッチ以外の成果を調べる。
MCFグループ・・・・同じくCVで使う。カスタムチャネルグループの1つでgoogleが用意している。編集はできない。
(その他参考)
ディスプレイ広告を手堅く始める為の3ステップ
http://liskul.com/display-ads-3step-173
Googleアナリティクスの新機能チャネルグループを活用してみた | MarkeStyle(マーケスタイル) http://markestyle.com/everyone-set-the-channel-group/
【Googleアナリティクス活用】マルチチャネルで間接効果を丸暴き! | Webコンサルタント.jp【株式会社フリーセル監修】 http://www.web-consultants.jp/column/3170/
Google Analyticsでのマルチチャネル用の設定について| クリエイティブソナー
http://www.azkk.co.jp/jacklog/?p=168
Google アナリティクスの新機能「マルチチャネル」 5つのレポートとその活用方法を紹介!(前編) (1/4):MarkeZine(マーケジン)
http://markezine.jp/article/detail/14693

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