第3幕 関東軍が行く(後編)
15番搭乗口の前の出発ロビー。
一行は荷物を置きのんびりとそのときを待った。
フライトまであと30分弱。
各自飛行機内で飲む飲み物を買ったりして時間を潰す。
しまっぺさんは弁当を買う。
私同様機内で昼食を取ろうというハラである。
しかし他の方は…。
どうやら神楽坂さんを除いては皆昼食は買ってきてない模様。
うむ~。
どうするのかな~?
そうこうしているウチにkuzuさんから羽田着との電話。
まだもう少し時間があるから何とか間に合うであろう。
ここで森田さんが不意に告白。
「いや~、実は朝さっそくネタをかましてしまいました。」
「ほう、どんな?」
「準備をして着替え入れたな、タオルは持ったな。ハンカチとちり紙も抜かりないな。
ドアの鍵も閉めたし、さぁ行こう。
こうして家を出て駅まで行ったんですよ。
でも何かが物足りない…。
電車に乗ったとき、あ、今日飛行機だった!
あわてて家に帰って、家の中をひっくり返して航空券を探しましたよ。」
「………。」
なんかどっかで聞いた話やな~。
たった1名遅れている彼に…。
そうである。
図らずもこの日、同じ朝、十数年前同じ小学校に通った同級生2人は時を越えて同じネタをかましていたのであった!!
何もこんな時に…。
恐るべし堤小学校卒業生!!
そんな話をしているウチに、ツツミ~ズのもう1人が現れた。
「おはようございます~。
スイマセン、遅くなりまして。」
こうして紆余曲折、波瀾万丈の末関東軍は完全合流したのであった。
あとは飛行機に乗り込み鎮西へ向かうのみである。
kuzuさんが合流して数分、機内への案内が始まる。
長蛇の列。
それもそのはず。
数日前までは空席ありのガラガラ状況であったのだが、いざフタを開けてみたらこの便は満席であった。
スカイメイト作戦を頼らずに正解であったということは認めねばならないと事であろう。
全ての席が指定席だしそんなに慌てることも無かろうと、列が短くなるまでしばし待機する一行。
数分の後、列も短くなってきたので並び、そして航空券のチェック。
このとき私は驚いた!!
ANAの検札って自動改札なんだ!!
飛行機といえばここ数年はスカイマークやエアドゥその前は十数年乗ってなかった私としては驚きであった。
スカイマークやエアドゥは手切りだしねぇ…。
これも時の流れ?
密かな感嘆の後、一行は待望の機内へ。
このとき奇跡は起こった!!
我々関東軍は元々21歳以下組はスカイメイト作戦を敢行、当日のキャンセル待ちの末半額にて飛ぼうと目論んでいた。
一方スカイメイトが使えない22歳以上の安田・森田・kuzuのお三方は早めに券を取ってしまおうと早々にこの便に予約を入れていたのであった。
それから数週。
21歳以下組も大事をとって(結局この大事をとるが功を奏した結果結果であったが)予約を取ろうと言うことになり、22歳以上組とは別に予約を取ったのであった。
普通これだけ広い飛行機。
それに2組の予約時期は大幅に異なっている。
近くに配されることなど奇跡に近いものであるが…。
なんと1列違いの同場所に配置されたのであった!!
なんたることか!!
奇跡は起きないから奇跡って言うんですよ、という不治の病に冒された少女や、奇跡を司るたいやき好きの女の子がいたら奇跡の無駄使いと激怒しそうな奇跡であるが、ともかく奇跡であった。
はっ!!
こんなところで奇跡的な運を使っているからこそ普段から神に見放される的な運無しなんのだろうか!!??
まあ違うと言うことにしておこう。
…というか違うんだ!!
違ってくれ!!!(懇願)
また座席に関しても発見があった。
21歳以下組は5人綴りで券を予約した。
その結果神楽坂さんが32のA、私が32B。
総長32C、TAKIさん32Dと来て、何故かしまっぺさんは32Fであったのだ。
あぁ、いとあはれ也しまっぺさん。
志果たせずただ一人になってしまうとは…(謎)
これは邪教の計略?
はたまたANAの陰謀か!!??
と思っていたのであるが、実は5人はしっかり繋がりであったのだ。
謎解きは1つであった。
「E」というのは初めから存在しなかったのである。
つまりDの後は元々Fであったと言うことだ。
もしDがらみの複数航空券を買った際にD・Fとなっていても慌てることはないと言うことである。
覚えておこう。
しかし何故「E」は存在しないのであろうか?
このクラスの飛行機の仕様であろうか?
真相は分からない。
もしお知りの方がおられたら是非お教え願いたい。
全員が指定された席に着き、持ち込んだ手荷物の整理、収納等がすんだ後いくらか過ぎて飛行機は発車した。
目指すは伊丹!いざ行かん!!!
期待を一杯に背負い、飛行機は関東の地を離れたのであった…。