第7幕 走れ~走れ~大和路快速~♪
一行はようやく合流の目を見、いさ笠置へ!!!
…のはずであったが。
「笠置へ行く電車は後4分で出てしまいますね。
次は…45分後です。」
……。
いきなり出鼻をくじかれてしまったのであった。
致し方なし軍団は、切符購入係となった会計(総長・TAKIさんの2名)+藤原さんを除き、ここで今しばらく待機と言うことになった。
この中、安田さんだけは体調が悪化し、辛そうであったため、バス乗り場内にある空調が効き、座る場所もある待合室へと送還された。
残った一行は、おのおの雑談おしゃべりを興じる。
合流した関西組2名は気さくな性格ですぐにも溶け込んだため、何の違和感もなく話し合うことが出来た。
良い人たちであった。
しかしこの評価はここから数時間後にモノの見事に崩壊するのだが…。
さてここ大阪駅で変わっているなぁと思ったエピソードといえば。
この待ち時間の間に私はトイレに行きたくなったので、しまっぺさんと連れ合って行ったのだったが、大阪駅のトイレは東京ではあまり例を見ない作りであった。
大抵の東京の駅のトイレなんかは通路と同じ高さ、もしくはそこから降りた高さ、仮に上がったとしても1段2段ぐらいであろう高さにトイレはあるモノであろう。
ところがここは、5段5段ぐらい階段を上った高さに存在したのであった。
細かいところだが珍しいと思った。
さて時間はようやく合流から30分たった。
安田さんの状態もあるし、出来ればやはり座っていけるのがベストであろう。
そう考え少し早いがホームに上がることにした。
大阪駅もまたホーム数は多い。
行き先も結構多々なのでしっかり行き先を見据えないととんでもない方向へ行ってしまう。
まあ東京でも同じ事なんだがね。
そんな中、紀伊・関空方面、そして我等が向かう大和路方面は大阪環状線と同ホームから出ている。
共に最初は環状線内を走り、途中天王寺駅で別れてそれぞれ大和方面、紀伊(関空)方面へと向かうのである。
ホームに着き、電光掲示板を見るとまだ目的の電車は掲載されていなかった。
少しばかり早い。
さてここ大阪駅の掲示板とホームの作りは非常に良い。
整列乗車の徹底と言うこともあるだろうが、3種類ぐらい乗車位置が記号分けして設定されていてそれぞれの電車が止まる場所がサイクルで決まっているのである。
当然その記号も掲示板に載るため、次の次の電車に乗るには何処に並んでいればいいかがしっかりわかり、また、先の電車に乗ろうという乗客の邪魔にならないように配慮されているのである。
これは東京の方ではなかなか見られない配慮であると思う。
是非東日本でも同じようなケース(同ホームだが行き先が異なる電車が併用している。)があるホームでは導入して欲しいモノである。
いや、JRよりもむしろ私鉄にお願いしたいものだ。
乗車位置の使い分けをやっている会社は私は東急しか知らない。
さてその掲示板に我等が乗る「大和路快速加茂行」が掲載されると一行は乗車位置の掲示に従い1両目のその場所に列を作った。
先頭車両に近い方が乗客も少なかろうという目論みである。
そこからさらに数分。
「乗客もそんなにいないようだしこれなら座れそうですね。」
「そうですね~。」
一行の他にこのドアに対しては乗客はいなかったのであった。
が!!
「今度の大和路快速加茂行は、△の番号3番から…。」
ん?
3番??
3番からだとう!!!
道理で客がいないわけである。
我々が並んでいた番号は1番、つまり1両目を意味する場所であった。
つまりここまで電車は来ないのである。
罠だ!!
罠に違いない!!
JRは関西に来ても俺達を罠に落とそうとしたんだ!!
クソ~!!!
そう思って電光掲示板を見る。
大和路快速加茂行△3~10の間に…
しっかり載ってるじゃん!!
乗車位置は第2回でも大敗したのであった…。
行き場のない憤りと共に並び直ししばらくすると電車が入線。
JR西日本のエース車両とも言うべき新快速車両が入ってくる。
この新快速車両というのは元々米原・京都・大阪・神戸を行く東海道・山陽本線の新快速用の電車である。
この中でも特に京都大阪神戸間はライバルの私鉄会社が異常と言えるほどに多い。
阪急・阪神・近鉄・山陽電鉄などがその主である。
これらのライバル社に対抗するためにはどうしても便利且つ速い電車を導入する必要がある。
そこで生まれてきたのがこの新快速車両である。
最高速度は在来線の中でも最速を誇り、京都大阪間をわずか29分で結ぶ。
一方これに対抗して京都大阪間の主力私鉄阪急も昔から無料の特急を設置し車両も新鋭を登場させ対抗している。
また、関西私鉄各社(阪急・阪神・山陽・神戸高速)は一同に結託し地下路線を建設したりするなどして相互の乗り入れを行い、乗客に便利さを提供している。
関東ではなかなか見られない事である。
唯一関西に近いことをやっているのが京浜急行・京成・北総開発であろうか。
相互乗り入れによる結託と成田までや横浜までにおいてJRと真っ向から対決している。
その甲斐もあってか恐らく京急は関東の私鉄の中では最速を誇る車両を走らせている。
相対的に見てこういう対抗があってこそ良い車両と便利さが生まれてくるのである。
関東の私鉄各社ももう少しJRに対抗しようという気概を見せて欲しいモノである。
と、話が逸れたので戻そう。
その到着した電車に乗り込む。
車内は混んでいた。
うむぅ、無念。
取り敢えず数席は何とか確保できたので、安田さんをまず座らせ、他に何人かが座り残りは立ちという状態で笠置行きがスタート。
しばらくは環状線内を行く。
この大阪環状線というのは、関東で言うならば、山手線である。
つまり文字通り環状しているのである。
ただし、環状線は決まった回数回ると自動的に終点と相成るそうだが。
車両は中央線、すなわち朱色の車両である。
ちなみに京浜東北線(青)が山陽本線、山手線(鶯)が関西本線という対応である。
総武線は存在しない。
多分関東内で使い過ぎているからであろう(南武線・鶴見線が黄)。
(と思ったら後日談、リュートさんに曰く宝塚方面に向かって走っている電車が黄色だそうな。)
その環状線内を進んでいると、UFO型の建造物が見えてきた。
大正駅付近での出来事である。
これは言わずとしれた大阪近鉄の本拠地大阪ドームである。
おぉ、これが…。
個人的な話ではあるが、これで東京・名古屋・大阪・福岡・西武と全ての野球ドームを見たことになったのであった。
もっとも、来年度から札幌ドームが開場となり、西武ライオンズの準フランチャイズとなるそうなので、全ドーム制覇は来年に即刻破られることとなるが…。
さて電車は天王寺へ。
ここから環状線に別れを告げ関西本線、つまり方向的に奈良へと向かうことになる。
大和川を下に見ながら電車は快走。
途中王寺でようやく全員分の座席を確保。
車内でリュートさんがフラッシュをたいてのミディリン一行の撮影をし、乗客を驚かせ(しかしリュートさん曰く写真部たるモノこれぐらいは出来て当然。驚き恥ずかしがることでは無い、とか。)たりしているウチに奈良着。
この奈良駅、外見は奈良チックにというか何というか、寺の形を模しているのである。
一見異様だが、しかしその意図とアイディアは面白いと言える。
最も奈良の中心の駅は近鉄奈良駅である。
近鉄奈良駅は奈良公園からすぐの場所にあり観光に非常に便利なのに対し、JRの奈良駅は何でこんな場所に…と言うくらいの場所にある。
奈良公園まで徒歩で15分ほど。
不便この上ない。
駅舎のアイディア考案努力は買えるだけに非常に惜しい。
同時に観光の際は近鉄奈良駅を使用することお勧めする。
奈良市内のまさしく中心に位置し、東大寺、春日大社等観光地へ行くにしても便利である。
法隆寺だけは法隆寺駅がJRにある分、JRの方が便利であろうが。
その奈良を過ぎて1駅目に「平城山」という駅がある。
これ読めますか?
「ならやま」と読むそうであるが。
普通は絶対に読めない。
そりゃ平城京言ったら奈良だけどさぁ…。
雲雀丘に続き2つ目の駅名に関する驚きであった。
その平城山を越えてようやく電車は終点加茂へ。
さらに乗り換えて1駅笠置へとたどり着いたのであった。