成功するWebサイトリニューアルの方法

今年の8月に6年いた開発から部署移動し、
社内のホームページ担当者選任になりました。
仕事も、開発のときは設計、プログラム打ち、
デザインなど(デザインの仕事は少ない)の仕事をしていましたが
SEO(PC、携帯両方)、
SEM(オーバーチュアやアドワーズなどのリスティング広告やバナー広告)、
企画作成(どうやって集客するかとかなど)、デザイン(かなり多くなった)、
外部にシステムを発注するための要件定義作成などの上流工程など
仕事が変わってきました。
大きく変わったのが、今までは作成する側だったのですが
今は発注・運営する側になることが多くなりました。(作成もしますけれど)
また実際に会う人たちも、開発時は、プロジェクトメンバーとお客様くらいだったものが
今は内部では、人事、総務などから、業種がまったく違う別オフィスの人たち、
(いろいろな部署から吸い上げて、ホームページや、内部システムを構築するので)
外部では、外注会社、SEO、SEM、マーケティング、コンサル会社、ポータル会社の人々など
毎週、新しい人たちと常に会う機会があるので、なかなか楽しいです。
趣味でやっていたホームページ作成のノウハウが、
新しい部署ではかなり役立っているので
すぐに仕事にもなじめたのですが、ホームページ担当ということから
ホームページに携わるセミナーに最近よく出席しています。
昨日参加したセミナーが、「成功するサイトリニューアルの仕方」
というもので、なかなか中身のある内容だったので
忘れないよう、自分のメモ書きとして、日記に残しておこうと思います。
(尚、サイトリニューアルとは、当然個人HPではなく、
 会社のHPをリニューアルするときの話です)
◆成功するサイトリニューアルの仕方
★ポイント
(1)費用
(2)進め方
(3)パートナーの選び方
(1)リニューアルするのに、いくら「費用」がかかるのか。
[1]見積が違う理由
●Webページ制作会社に見積をすると、会社によって、どうして大きく見積が違うのか?
同じサイト作成なのに、A社が200万、B社が5000万のような見積が発生する、
この理由は、Web製作をするベースとなる会社は、
「印刷・出版」「広告」「システム」「デザイン」の4つの業界が前身となる会社がほとんどで
得意分野が違うため、このような見積の差が出る。
★ポイント「単純に金額で比較するのではなく、得意分野を見極める」
[2]ゴールを明確にする
「リニューアルをするのにいくらかかるかをただ業者に頼むこと」
この行為は
「目的地を言わずにタクシーに乗るのと同じ」

「タクシーの運転手(Web製作会社)も、目的地がわからないと、金額もわからない」
結局Web制作会社に迷惑をかける。
(確かに自分が受ける側のときに、漠然と要望を言われるだけでは作るときに困難で
 相手にヒアリングするのが大変だと感じ、こういうお客様が多い)

★ポイント「リニューアルをすることで、どんな変化を起こしたいのかを明確にしてから発注する」
[3]Webサイトは「成果」を出すもの
アクセス数、PV数は成果を図る指標ではあるが、成果そのものではない。
成果とは「売上」とか会員制の「登録率」(コンバージョン率)を指す。
アクセス数、PV数をあげることを目的と考える人が多いが、
これは直接的成果ではないので、経営者、HP担当者は勘違いしないこと。
★ポイント「アクセス数、PV数は成果ではない。ビジネスとして直結する、売上げ、登録率などが成果」
(2)進め方
●リニューアルはチームで進める
●スペシャリストを集める
例として
会社内部・・・広報部、営業部、マーケティング部、販促部、開発部
Web制作会社・・・プロデューサー、PM、デザイナー、ディレクター、プランナー、コーダー
などが存在する。
会社内部でリニューアルの要件をつめるときは、各部署のスペシャリスト(つまり責任者など)、
Web制作会社に依頼するときも、製作側の担当者をミーティング時に集めることが必要。
★ポイント「失敗の原因の多くは情報共有不足」
(これも、よくわかります。
 私が勤めている会社は、業務内容が分化していることから、
 部署によって、言いたい放題で、意見を吸い上げる、まとめるのに、かなり苦労します。
 部署間の情報共有ができていないことなどが問題に挙げられると思います)
●様々な職種、役割を機能させる
リニューアルをするときのミーティングの悪い例として
・何度も、ミーティング中仕様(決定事項)が変わる
・同じ内容のミーティングを繰り返す
このようなことが頻繁に起こる。

回避するには
★ポイント「決定権がある人を必ず同席させる」
●何がハードルになっているか?
例)
マネジメント不全
ワンマン型になっている
顧客視点の欠落
●まとめ
「Webサイトリニューアルは、発注した後より、発注する前に準備をすることに多大な労力がかかる」
(3)パートナーの選び方
●自分が発注するときに、予算を提示しない場合のデメリット
数社に見積をすると、複数の予算案から、高い、安いの議論が始まり
判断基準が曖昧になる

結局、予算決定権を持つ人が最後だけ見ると、安いところに決定せざるを得ない

目的が達成されない
これを防ぐためには、予算はしっかり発注会社に提示し、
★ポイント「複数社に見積を発注する場合は、”発注額”の大小で比較するのではなく、”費用対効果”で比較する」
●REF(提案依頼書)の作成に注意すること
どんな細かい情報でも制作会社に伝える
作成依頼のときに
「ユーザビリティの向上」
「デザインをかっこよくする」
などはNG
リニューアルするということは、
ユーザビリティの向上やデザインがよくなることは当たり前のこと。
「ユーザビリティの向上をすることで、●●する」
「デザインをかっこよくすることで、●●する」
のように、どうしたいか、ということを制作会社に伝える必要有り。


1時間程度のセミナーで、ノートに走り書きしたものを
テキスト化したのですが、自社サイトのリニューアルをするときは
なかなか役立ちます。
すべて当たり前といえば、当たり前のことなのですが、
自社のサイトをリニューアルするときにも
製作側から見て、お客さんの意見を吸い上げるときに気をつけるところにも
気をつける点と言えるでしょう。

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