先日、任天堂からファミコン好きには嬉しいニュースが発表された。
ファミコンミニというゲームボーイでファミコンが楽しめるのが2004年2月14日に発売する。
対応ソフトは
「スーパーマリオブラザーズ」、「ドンキーコング」、「アイスクライマー」、「エキサイトバイク」、
「ゼルダの伝説1」、「パックマン」、「ゼビウス」、「マッピー」、「ボンバーマン」、「スターソルジャー」の10ソフトである。どのソフトも未だに私はファミコンで持っていてすべて動作するが、どれも相当アツイのでファミコンを現在持ってないものはぜひこの機会にゲットしてファミコン魂を取り戻して欲しい。
さて
早くも第6回を迎えたファミコン魂。
今回は前書きにも少し触れた「アイスクライマー」を語り尽くさせてもらう。
二人格闘プレイいや二人同時プレイとしてこれほどの知名度を持っているゲームは少なかろう。
恒例のあらすじについてだが
まったく覚えていない
正式ストーリーがあるのだろうが
説明書がどこかにいってしまったため正式ストーリーがわからない。
とりあえずポポという男の主人公とナナという女の主人公が出現し
その二人が雪山に挑戦し頂上を目指すゲームだ。
この二人の関係が兄妹なのかそうでないのかは
それは後で推理するとしてゲームの内容を紹介する。
8階層に分かれている雪山を主人公は氷山をハンマー片手に上へ登っていき頂上を目指す。
途中、トッピーというアザラシとニットピッカーという大鳥、
自然現象で生成されるつらら、白熊のホワイトベアが
主人公達の行方を阻む。
8階層からなる山をクリアするとその上にはボーナスステージが存在して
そこで野菜が置かれており野菜を取りながら
最上階に飛んでいるコンドルの足に捕まれば、ステージがクリアだ。
ステージ(雪山)は32面存在する。これがゲームの概略だ。
このゲームの大きな特徴は
ある程度上の階層に行くと画面が上にスクロールされ、下の階が消える。
一人プレイの場合ならどんどん上に行っても問題ないが
二人プレイの場合、一人が一番下の階層にいる状態でもう一人が上の階層に進むと
画面がスクロールされ、最下層にいるもう一人は強制的に殺されてしまう。
よって、二人の息があって同時に山を登っていかないとどちらかが死んでしまうのである。
このゲーム、仲良く登ろうねと言っても、
最初の5面くらいは、なんとか一緒に登ることはできるのだが
面が進むにつれて、どうみても一人分の足場しかなく
難易度が上がっていくため相手のことをのんびりと待っている暇がない。
結局、最終的には相手を蹴落とすことになる
弱肉強食ゲームだ
兄弟でやっても友達でやっても、恋人でやっても
最終的には自分が生き残るために他人を蹴落とす
みんな自分が一番かわいいのだ
さて、疑問に思ったことが2つある。
「二人の関係」と「何故雪山に挑戦する羽目になったのか」という二点だ。
正式ストーリーがわかればこのような考察は不要なのだが忘れてしまったので仕方ない。
私なりに考えることにした。
白熊もいるような危険な雪山に挑戦することから
何かしら二人には親密な関係があるのは確かだろう。
(1)双子の兄妹(姉弟)
(2)恋人
(3)夫婦
(4)登山仲間
(5)戦友
二人の間柄によって、雪山に挑戦する理由も違ってくる。
まず(1)の双子であるという場合だ。
二人には両親がいる。しかしその両親は病弱で薬を買う必要があった。
しかし二人はまだ学生の身分であり、バイトの収入だけで自分達と
両親の面倒まで見ることができなかった。両親を養うにはお金がいる、
二人はどうしようか頭を悩ませていたときだった。
謎の雪山にある幻の野菜の噂を聞いた。
その野菜は貴重なため高額で取引され、さらに薬としての効果もあるという
この情報を逃す手はない。
登山ど素人の二人は有り金をはたいてハンマーを購入して雪山を目指したというのはどうだろうか。
ちなみに、ゲーム中に出現する野菜は10種類ある。
ナス、ニンジン、キャベツ、きゅうり、とうもろこし(取ると一人命が増える)、
カブ、赤カボチャ、ハクサイ、ジャガイモ、キノコ(これは野菜ではないが)である。
どれも普通の野菜だ
何故彼らは、命をかけて雪山に登ったのだ。
1つ考えられるのは5つ目に登場する「とうもろこし」である。
取ると命が増える効果があるとうもろこしは
通常のとうもろこしとは別品種で病気にも効いたのだろうか。
しかしここで主人公の命が増えてしまったということは
もしかして収穫後すぐに食しているのではないか?
別の視点から考えると最初の9個が野菜で、残り1個がキノコを登場させたことから
最後に登場するキノコがマツタケよりも貴重な伝説のキノコであり、
これが主人公達の求める高価格で取引される食品素材だったのかもしれない。
ちなみに我々子供がゲームプレイしていて苦労してキノコ面までたどり着いたとき、
キノコと呼ばずにマツタケと呼んでいた。
マツタケ=高いという認識は、いつ頃から感じたのかわからなかったが
ふと考えてみると子供達がアイスクライマーをプレイしているのを母親が見て
「ウチではこんな高いものは買えないのよ。
ドッド絵だけれど、しっかりと目に焼き付けておきなさい」
と洗脳されマツタケは高いと小さいながら子供は認識したのではなかろうか。
次に二人の関係が(2)恋人(3)夫婦であったときの話だ。
始めての海外旅行(もしくは新婚旅行)、二人は幸せの絶頂だった。
飛行機の中では
「あなた、あ~んして」
「あ~ん」
なんて周りの乗客も気にせず機内食を相手に食べさせラブラブ光線を発していた。
しかしラブラブの二人に突如悪夢が襲った。
飛行機のエンジンが故障をして、雪山に不時着。
残念ながらこのときに二人を除くものはすべて命を落としてしまった。
奇跡的に命を取り留めた二人はどうにかして雪山からの脱出をはかる。
こんなストーリーはどうだ。
しかしよくよく考えると二人が雪山に挑戦するとき
完全なモコモコ防寒具を装備している。
飛行機で突如墜落した二人にそんな装備があったとは考えにくい。
それに雪山を脱出するのであれば登るのではなく、降りるはずだ。
よって(2)(3)は却下である。
次に二人が(4)登山仲間であったときのことだ。
二人は大学で同じ登山サークルに入っていた。
二人は恋人ではなかったが、ウマがあい、
内緒で山に登ろうなんていう計画を立てていた。
「どこにしようか、六国見山にでもする?」
「六国見山でもいいけど、いい雪山があるらしいよ」
ちなみに六国見山とは神奈川県鎌倉に位置する標高229mの
徒歩1時間もかからず小学生でも登れる東京タワーより低い山である。
そんな二人がエベレスト級の雪山に挑戦するとは無謀である。
竹やりで重戦車に戦いを挑むようなものだ。
雪山で自らの無謀さを露呈し、つららに当たり、白熊に襲われ
雪山での恐怖体験を伝えるため作られた作品というのはどうだ。
素人は雪山に登るなという教訓を訴えかけた任天堂の力作である。
(5)の軍人という説も捨てがたい。
昔グリンベレーに所属していた二人が己の修行をするために
雪山で命をかける。
修行で山にこもるとは安易な気もするが。
しかし軍人であるなら、武器はハンマーではなく銃なはずだ。
確かに雪山で火器が凍結することも考えて銃は使えないかもしれない。
それであってもハンマーは非効率であろう。
せめてサバイバルナイフなど携帯性に優れるものを持つべきである。
これらの考察から最も可能性が高いのは
二人の関係:「兄妹」
雪山に上る動機:「病弱な両親を助けるため幻の野菜(キノコ)を求めて一攫千金を狙う」
この2つが濃厚(農耕と変換された)だろう。
最後にアイスクライマーの取っておきの裏技を紹介しよう。
8階層の上にはボーナスステージがあるのは前述に書いたが
ボーナスステージにいく手前に退避する足場が1段ある。
二人プレイにして、二人とも8階層をクリアして
ボーナスステージ直前のその足場に立たせる。
その後、ひたすら待っていると稀にニットピッカー(大鳥)が
その足場に現れ主人公を襲うことがある。
一人がニットピッカーに触れてやられた瞬間
もう一人がボーナスステージに駆け上がると
やられた方のキャラクターもボーナスステージに突入して
通常の1.5倍ものジャンプをすることが可能になる。
ボーナスステージ内のみスーパージャンプが有効だが
脅威のジャンプ力は見ているだけで圧巻だ。
アイスクライマーを未だ所有しているものは
この技でファミコン魂を取り戻せ。
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