「あなほり」。FC版DQ6以降から登場した商人の特技である。
穴を掘ると、Gやらアイテムやらが見つかる。見つかる確率は結構高い。
ここで根本的な疑問が生ずる。
なぜ、そんなもんがそこら中に埋まってんだ!?
仮説1。埋蔵金か?
徳川幕府の埋蔵金とかそういう話はよく聞くが、DQ世界にもそんな話があるのかもしれない。
しかし、普通、埋蔵金といえば、かなりの金額の貨幣であったり、高額の宝物であったりする場合が多いだろう。
「あなほり」で見つかるのは、ほとんどが1Gから5Gほどだ。埋蔵金というには、あまりにもしょぼい。
そもそも、埋蔵金は、必死になって隠したものがほとんどである。そこら中から容易に見つかるものではあるまい。
仮説2。誰かのへそくり?
とりあえず、ここでは、「誰か」は「人間」に限定しておく。
これも考えにくい。
あなほりは、荒野のど真ん中でも、結構ヒットする。モンスターがはびこるDQ世界において、いくら厳重に隠しておきたかったからとはいえ、荒野のど真ん中までわざわざやってきて、へそくりを埋めるというのは、あまりにも危険な行為だ。だいたいそんなところに埋めておいたら、自分でも場所が分からなくなってしまうだろう。
仮説3。遺跡か?
あなほりで遺跡を掘り当てたとしたら、そこには、古代の通貨やアイテムがあっても不思議ではないだろう。DQ世界では、Gはほぼ全世界・全時代の共通通貨と思われるので、遺跡からGが見つかるのも不思議ではない。DQ7をプレイしても分かるとおり、アイテムも、全時代を通じてかなり共通性がある。
商人は、実は、遺跡の痕跡を見つける達人なのだ。
しかし、そんな遺跡がそこら中にあるものなのだろうか。
仮説4。モンスターの習性かな?
一部のモンスターには、Gやアイテムを埋めて隠す習性があるという可能性もある。リスがどんぐりを土に埋めて保存するようなものだ。
あるいは、知能の高いモンスターが、老後に備えて、Gやアイテムを蓄えているのかもしれない。
埋めた場所には特徴的な痕跡があり、商人はそれを見分けることができるのだと考えれば、つじつまがあう。
この説の弱点は、町でもあなほりがヒットするという点である。モンスターがわざわざ人間の町まで出向いて埋めていくとは考えにくい。
仮説5。神の恩恵?
神が、志ある冒険者のために、世界中にGやアイテムを埋めてくれたのだ。
でも、そうなると、商人というよりは、僧侶の特技である方が自然な気がするが……。
仮説6。実はモンスターの死体(あるいは、化石)を掘り当てた?
モンスターは、Gやアイテムを持っている。モンスターが死ねば、やがて土に帰り、もっていたアイテム等も長年の経過により土に埋もれていくだろう。
商人はその場所を見分けるスキルを持っているのだと考えることができる。
土に埋もれるほどであるから、そのモンスターが死んだのは、はるか古代のこと。その後に人間が町を形成したとすれば、町の中でもヒットすることも説明がつく。
よって、商人は、Gやアイテムとともに、モンスターの白骨(あいるは、化石)を発見しているはずである。
ただ、これも遺跡の場合と同様、そんな場所がそこら中に存在するのかという点がネックだ。
色々と考えてみたが決定打がない。
この問題は永遠に謎なのかもしれない。
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