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◆Story of Libral (Kathieさん投稿) |
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序章 |
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1章-旅立ち- |
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Story of Libral 序章 6-混乱
リゲイル「何!?それはまことか!」
兵「はっ、ヴァイランス王国は1日のうちに陥落。市民の一人すら生き残りがいないそうです。」
ヴァイランス王国滅亡の知らせは、早くもリブラル王国まで届いていた。
兵「しかも、あろうことか、次の目的がこのリブラルという噂が...」
リゲイル「何だと!...ぬう、一刻も早くレグルス王に知らせなくては!」
リゲイルは血相を変え、王の間へと走っていった。
...
レグルス「何!ヴァイランスが陥落!?」
レグルスは知らせを聞き、王座から立ち上がる。
ミーラ「あの国は代々ヴァイランス帝国時代の邪念を封印していたはず...まさか...」
レグルス「恐らく間違いないだろう...あの国が一夜で滅びるということは、
邪神が復活したとしか考えられぬ...」
リゲイル「噂では次の目的とはここリブラルと...」
レグルス「何だと!?ぬう...リゲイル!城内の者に戦闘配備と伝えよ!
そして、城下には速やかに避難するように伝えるのだ!」
リゲイル「はっ!」
リゲイルが立ち去ると、レグルスは力なく王座に座る。
ミーラ「せめてアリエスが成人するまでは何事も起こって欲しくなかった...」
レグルス「大丈夫だ、我々とてそう簡単にやられはせん。」
...
シリウス「何かしら、急に城内が騒がしくなったわね。」
アリエス「何かあったのでしょうか?」
二人は事に気付いていなかった。
リゲイル「あっ!アリエス様!シリウス様!!大変です!」
シリウス「何かあったの?」
リゲイルは事の経緯を話す。
シリウス「何てこと...分かったわ、私も戦うわ!」
リゲイル「いけません!今度は今までとは違い大軍です!避難してください!」
シリウス「でも...」
リゲイル「私どもはともかく、シリウス様を失うわけにはまいりません。」
シリウス「リゲイル...あなた...」
リゲイルの言葉を聞き、心配そうな表情を向ける。
リゲイル「心配なさらないでください。私とて騎士の端くれ、そう簡単には倒れません。
さあ、シリウス様とアリエス様を避難所まで案内するぞ!」
シリウス「待って!」
リゲイル「シリウス様!?」
シリウス「もう少しだけ様子を見させてくれないかしら...いやな予感がするの...」
リゲイル「しかし...」
アリエス「私もだ...何だろう...いやな予感が...」
シリウス「お願い!」
リゲイル「うぬぅ...わかりました。しかし、早いうちに避難所のほうへ向かってください!」
シリウス「わかったわ。」
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