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◆Story of Libral (Kathieさん投稿) |
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序章 |
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1章-旅立ち- |
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Story of Libral 1章-旅立ち- 1-6ゼフィール一味
アリエス達は、山賊達を追ってティコ山脈の東の麓に来ていた。
オリオン「この先に間違いなさそうですな。新しい足跡があります。」
アリエス「これ以上やらせないためにも何とかしないと...」
奥へと進んでいく。
「待ちな。」
アリエス「!!」
背後から声をかけられ、アリエス達は立ち止まる。
「何だお前らは。ここが何だかわかって来ているのか?」
アリエス「アルベル村の人々のためにお前たちを止めに来たんだ!」
アリエスは剣を抜く。
「ほう、面白いじゃねえかガキのくせに。」
パチン!
男が指を鳴らす。
ゾロゾロ...ザザッ!
集団が現れる。
「てめえら!このガキどもをぶっ潰すぞ!」
「あっ!テメエはさっきのガキ!今度こそ容赦しねえぞ!」
「かかれ!!」
アリエス「オリオン!シエラ!行くぞ!!」
「オオオオ!!」
ガキン!バキィン!
アリエス達と、山賊の集団が激しくぶつかる。
アリエス「はあっ!」
ズドオッ!
「ぐああ!!」
シエラ「行けえっ!!」
ザシュザシュッ!
「うあああ!!」
シエラの放った氷の刃が襲い掛かる。
そして...
「そ、そんなバカな...!」
数人を残して、山賊の集団は鎮められてしまった。
アリエス「さあ、後はお前達だけだな。」
「くっ...!」
アリエスが歩み寄る。
「何の騒ぎだいこれは!」
崖の上から声が聞こえる。
「お頭!!」
頭と呼ばれるその人物は、崖から飛び降りる。
スタッ!
そして、アリエスに歩み寄ってくる。
アリエス「!!」
アリエスは身構える。
ゼフィール「私はゼフィール。この山賊達を統べる者だ。お前達は?」
アリエス「私はアリエスだ!アルベル村をお前達から解放すべくやってきた!」
ゼフィール「あんたのような若いのなんかに...なかなかやるじゃないか。」
倒れ伏す山賊たちを見る。
アリエス「そうだ!残るはお前たちだけだ!」
アリエスは剣を向ける。
ゼフィール「まあ待て。お前たちの力はよくわかった。こちらとてこれ以上やるのは、
余計な怪我人を出すだけだ。」
アリエス「それでは降伏するのか?」
ゼフィール「ああ、いいだろう。しかし、条件がある。」
アリエス「条件?」
ゼフィール「この山の洞窟に、ゴールドマンティスという奴がいる。
そいつの卵を持ってこれたら、もう私達は何もしない。」
アリエス「本当なのか?」
ゼフィール「ああ、約束しよう。お前達がどれほどのものなのかを見せてもらいたい。」
アリエス「...わかった。」
「お、お頭!本当に降参するんで!?」
ゼフィール「黙りな!この状況を見てお前なら勝てるのかい?」
「うぐ...」
...
ゼフィール「ザウド...あんた、気がついたかい?」
ザウド「...あいつら...只者ではない...それに、あの国章はもしや...」
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