<勇者と何か?>
今回、私はこの議題について研究してみようと思いました。
以前、この掲示板「チェルトは『冒険者』から『勇者』に変わった」といいましたが、では、そもそも「冒険者」と勇者の違いは何なのでしょうか?
①称号としての勇者
単に、「称号」としてのみ見ると、「勇者」であるのは1、4の主人公と、5の息子です。
2の主人公は、「王子」だし、6、7は生い立ちとしての「勇者」はありません。
他の人から、明らかに彼は「勇者」だといえる者ですね。
②「選ばれし者」としての勇者
「選ばれし者」とは、勇者の武具として選ばれたものを装備できるただ一人の人物としての意味です。
そういう意味で「勇者」を見ると、1、3、4、、6、7の主人公、5の勇者が当てはまります。
この観点で見ると、職業が勇者でなくとも、6、7の主人公は勇者だし、職業が勇者でも、ハッサンは勇者ではないのです。
これは、武具が「聖なる力を持った人」すなわち勇者だけに自らの力を貸し与えるからです。
職業「勇者」は、聖なる力を持っているとは言いがたいという事です。
ちなみに、2のロト装備は偽者の可能性が高いです。
③職業としての勇者
3の主人公と、6、7の職業勇者が当てはまります。
これは、「勇者」を「魔を倒す者」として包括的に認識してできたものです。
すなわち、3の主人公はバラモス討伐にパーティリーダーとして行ったから「勇者」であり、「バラモス討伐」に行ったパーティリーダーは皆「勇者」となるのだと思います。
6、7の職業勇者は、「職を極め、魔を倒す力をダーマの神によって授けられた者」という意味でしょう。
だから、ハッサンやテリーは、ラミアスが装備できずとも、勇者になれるのです。
主人公が優遇されているのは、その内なる聖なる力(=伝説装備が認めた力)をダーマの神が認識して、優遇したものだと思われます。
④「慈愛」の勇者
これこそが、まさしく真の勇者であると思います。
敵を倒すときにも哀れみを持ち、人を救うために魔を討つ。
これを備えたから、かのチェルト嬢は強くなれたのです。
そこを考えると、7の主人公は、「勇者」というより「冒険者」といわざるをえません。逆に、慈愛を持ってこそ、内なる「聖なる力」が強くなるのです。
「勇者ハ力ヲ持ツ者ニ非ズ。勇者ハ愛ヲ持ツ者也」 |