不思議ですねー、呪文で回復する…んー、医者いらずです。
さて、こーゆー回復系の魔法なんですが、「回復」を細かく解釈すると、
1.体力の回復
2.傷の治療
があると思います。ここでは「体力の回復」=「栄養分の補給にともなう
ブドウ糖およびアミノ酸の補充および血中乳酸濃度の低下」として、
「傷の治療」=「何らかの形式で損傷を受けた細胞の修復および
その機能の回復」と定義してみます。
では、前回同様、勇者=ゆ、魔法使い=ま、僧侶=そ、戦士=せ、で
お送りします。
疑問点1:栄養分は?
ゆ:「っくぅっ……痛ててて…」
そ:「派手にやられましたね…待ってて下さい、回復魔法を…」
ま:「たいした傷じゃないけど、結構連戦だったからねー」
ゆ:「何より疲れたよ…早く帰って休みたいんだけどさ」
そ:「じゃあいきますッ…ホイミ♪」
ゆ:「お……おおおッ……ぅおおおおぉぉッッ! 何かみなぎるモノがっ!?」
そ:「体力回復したですか?」
ゆ:「………なんかこう…温泉に入った感じ?(笑)」
……どっから栄養分出てンのかしら…?
疑問点2:傷の回復?
ゆ:「うわぁッ!! や…やられたッ!」
せ:「ふむ……中手骨と上腕骨、それに肋骨の12番と11番、
あと上顎第7歯から第4歯までやられたな」
ゆ:「…なんでテメェそこまで冷静に一瞬で見極めやがる…」
せ:「ふっ…人体のエキスパートをナメてもらっちゃこまるな」
そ:「そーゆー事はどーでも良いんですッ! 治療しますよー?」
ゆ:「あー、頼むわ…ってーか激痛いンですけど…」
そ:「だいじょーぶですよー? 別に副作用でダルくなったりしませんからねー?」
ゆ:「え? …あ、あの、今なんて……?」
そ:「あっ、何でもないんですッ、ただ治療の時に一気に栄養分消費しちゃいますから、
急激にダルくなったり倦怠感に襲われたりものすごい疲労を感じたりなんてゆー事は
全然ありませんから♪」
ゆ:「…………」
……治療のときのエネルギーはやっぱ自己負担ですか?
疑問点3:傷の種類
ゆ:「な……何かズタズタにやられてしまいましたが…」
ま:「ありゃー…骨見えてるよホネッ(笑)」
ゆ:「(笑)じゃねェ!! 重症だよくそぅ…」
そ:「じゃあホイミ行きまーす」
ゆ:「……あのさ、ホイミってこんなひどい傷にも効くの?」
そ:「もちろんです♪ 傷口はきっちりふさいでくれますよぉ?」
ゆ:「ただダルくなるんだよなぁ…」
そ:「あと、ちゃんと抗生物質飲んどいて下さいね」
ゆ:「…なんで?」
そ:「ほら、感染症とかはホイミじゃ治せないですから♪ 感染したらキアリーが
ありますけど、感染予防はムリなんです♪」
ゆ:「……あんたも♪じゃなくてさ…」
……やっぱ毒は治せないしなぁ…
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