ドラゴンクエストシリーズをプレイするときに、皆様疑問に思った事はないでしょうか?
それは何故パーティが全滅すると所持金が半分になるのか?という疑問です。
この所持金が減る原因にはハッキリとした理由があります。
自分自身の記憶が曖昧で申し訳ないのですが、FC版のDQ2かDQ3の説明書にそれは書かれていました。
パーティが全滅するとモンスターが半分持っていってしまうので、所持金は半分になります。
つまり「全滅してお金が減るのはモンスターが持っていったため」であるのは間違いがないようです。
そうすると今度は「何故モンスター達はお金を半分しかもって行かないのか?」という疑問が生じます。
たとえ、勇者達が85693Gなど、複雑な金額のお金を持っていたとしても、モンスターは所持金総額の半分を律儀に計算して持ってゆくのです。
つまりモンスターは狙ってそうしている事になります。
では何故このような行動を取るのか?というとそれは人間と魔物の間に密約が交わされていたために他ならないのではないのでしょうか?
自分はDQ7をプレイしていないので、その作品の場合は解らないのですが、
DQシリーズでは人間VS魔物という構図が前面に押し出されたイベントは有りません。例えば、人間の軍勢3万人VS魔物1万匹という総力戦が観られることは皆無です。
そのような戦いをすればどちらの軍勢にも多大な被害が生じることが明白であるからです。
そこで、決着は付けたいが、大きな被害を避けたい人間と魔物は密約を交わすことにしました。それは
人間の代表(勇者一行)と魔物のみが戦う
という構図を作ってしまう事です。
人間の勇者は数名、魔物は何万体いるかわからないので人間側にも分がある様に、様々な特殊ルールを設けました。それは
- 人間(勇者)は、何度でも生き返る。
- 勇者が倒されたとき、魔物は所持金を半分しか持って行くことしかできない。
- 魔物はみだりに街を襲撃してはならない。(希に破られるw)
- 魔物が勇者一行と戦うときは8匹以下でなくてはならない。
- 勇者一行はパーティに何名いようと4名までで戦わなければならない。
- 戦いは、魔物側の総指揮者(ラスボス)が倒れるまでか、勇者側があきらめるまで続く。
人間と魔物はこのような条約を交わし、決着を付けることにしたのでは無いのでしょうか?
つまり、勇者達は総力戦を避けるために選び出された人間なのです。
魔物に条約を守る知性があるのか?という疑問もあるでしょうが、
なにせ、いいスライム等は普通に人間の言葉を話す事が出来るので、この位の条約を結ぶ知性は持っていると思われます。
被害を最小限に抑えるために、選択された戦い・・・・。
そこには、「種の保存と、繁栄するための戦い」という生物の本能が隠されているのではないのでしょうか?
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