DQの世界で必ず出て来る勇者さん。
ほぼ問答無用で旅に出て長い行程の果てにこの世を恐怖で支配しよーとゆー
魔王さんをブチのめしに行く、とゆー物語なんですがー…ちょっと考察。
例えばDQ3。
国はバラバラですねー。アリアハンが中心とはいえ、ロマリア、エジンベア、
ジパング、サマンオサなど言ってみれば群雄割拠です。
それに比べて下の世界はラダトームのお城が中枢となって、一応は統一されて
いると思えます。(名前忘れちゃいましたが…(苦笑))
自らの手で統一を図れない上の世界の有様に苦慮したゾーマさん(職業:大魔王)
は苦渋の決断をします。
「この上は……この上は恐怖しかないのかッッ!! 彼らを結束させるには
この私が脅威となるしかないのかッッ!!」
既に下の世界は彼の苦渋の恐怖政治の元、一定の秩序を保った状態で統治が
なされていました。しかし上の世界は国が乱立し、安定した情勢とは言えません。
そして彼は腹心のバラモスを地上へ派遣します。バラモスの任務は人間の
動向を観察し、上司のゾーマへ報告する事。さらに各地の政治風土、産物、
文化、風習、政治的レベル、産業の発達具合などを現場のスタッフ(スライム等)
に視察させ、つぶさにその様子を観察するというものでした。
言わば世界レベルでの現地調査をするために、大規模な調査員派遣を行い、
これを管理する言わばマネージャー的な役割を担ったのがバラモスさん(職業:魔王)
でした。しかし困ったことに人間はやたらと現地スタッフに襲い掛かります。
この対応には現場から不満の声が噴出。やむなくバラモスさんは現場での
臨機応変な対応として、襲い掛かられた場合の反撃を認めます。
そして現場スタッフのみならず、地上派遣スタッフの最大の脅威が勇者です。
彼らは無差別に現場のスタッフに襲いかかり、さらには調査拠点としていた
サマンオサを占領してしまいます。
部下:「バラモス様ッ! サマンオサ陥落致しました!!」
バラモス:「くっ……やむを得ん! 本部(後の竜王の城)へ増員を要請だ!」
部下:「イエッサー! 了解であります!」
中間管理職的立場にあるバラモスさん、苦慮の末本部のゾーマさんへ増員を
要請します。しかしその努力も虚しく、バラモスさん自信勇者の凶刃に倒れる
事となってしまいました。
そこで嘆き悲しんだのは本部のゾーマさん。彼はバラモスさんの弟(?)を
新たな腹心として召抱え、地下へと降りてきた勇者の脅威に万全の体制で
臨みます。
バラモスブロス:「警戒を怠るな! 勇者が地下を侵食しているぞ!!」
部下:「貴奴ら、既にリムルダールに到着している模様です!」
ゾーマ:「…来たか……」
ブロス:「くっ…おのれ……奴らどこまで秩序を乱せばッ!!」
ゾーマ:「レベルD警戒態勢! 最優先事項として防衛にあたれッ!!」
ブロス:「イエッサー!! レベルD警戒態勢!!」
部下:「侵入者検知!! 敵は4人です!! 現在フロア1を侵攻中!!」
勇者の侵攻にゾーマとその部下達に緊張が走ります。
そして最高の警戒を突破し、勇者がゾーマさんの前へ現れます。それでも
彼は威厳に満ちた態度で接し、最後まで彼の世界の秩序の為に戦うことを
宣言します。
ブロス:「ここは私に…奴等は兄の仇!! 秩序の為に散った兄のためにもッ!!」
ゾーマ:「うむ……解った。では見届けよう…」
こうして次々と勇者の凶刃に散っていく部下達を目の当たりにして、ゾーマさんは
自らの敗北を予感し、その後訪れるであろう時代が戦乱にあけくれる時代となることを
予感したのでした。
そしてこれ以上戦乱のタネが上の世界から降ってこないよう、ギアガの大穴を最期の
力を振り絞り閉じたのでした……
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