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真説エリクサー
FF全般より投稿者Silliaさん |
FFシリーズでおなじみのエリクサー(1ではエリクシャーだった気がしますが)。それを使えばたちどころに体力も精神力もフル回復。まさに霊薬であり秘薬です。
さてこのエリクサー、中世から近代までに流行った錬金術の産物です。卑金属である鉄や銅を、貴金属である金や銀に変えてしまうことができるというもので、少しの卑金属から大量の貴金属を作り出すことができるといわれています。一番お世話になっている鉄や銅を卑金属、卑しい金属とするのはなんとも失礼な気もしますが。この霊薬を作り出すために中世の錬金術師たちは日々試行錯誤していたのでした。西洋だけではなく、中国でも同じようなことが行われていました。残念ながらエリクサーができたという記録はありません。そもそも鉄や銅と、金や銀はもともとの原子構成が違うので、何をどうしようとも変成することはできません。錬金術は、鉱物の構成を変えることができないという打撃的な結果をまざまざと見せつけられたのでした。もっとも全くの無駄ではなく、錬金術を意味するalchemyは化学を意味するchemistryの語源となっていますように、現代化学発展の基礎となったのでした。
で、このままでは中途半端な錬金術講座になってしまうので、もうちょっとエリクサーについて。実はこの霊薬、別名Philosopher
Stone、つまり「賢者(哲学者)の石」といいます。エリクサーを構成する物質から見ても、石とは似ても似つかないものですが、なぜかそう呼ばれるときがあります。このあたりはまだ少し勉強中ですが、なにやらDQシリーズにも引っかかってきました。しかし、DQのほうでは錬金術の最高峰とまでいわれるエリクサー(賢者の石)がベホマラー程度の効果を持つという、ある意味ものすごく失礼な使い方をされているような気もしますが、ここではそれはおいておきましょう。そんなことをいえばFFシリーズも似たようなものですが…。エリクサーには万病に効く薬としても使われたそうなので、間違ってはいませんね。
ここで問題になるのはエリクサーの組成です。大体変なものが入っていて、
硫黄
松脂
ミョウバン
雲母
塩
などがあげられます。この時点で石とはかけ離れていますね。そして極めつけが、
水銀と辰砂!そして硫化ヒ素!!
辰砂というのは元素記号で表すとHgS。つまり硫化水銀のこと。要はヒ素と水銀と硫黄化合物が入っているということです。明らかに水銀は毒物。体内に蓄積され、ある時突然死んでしまう。死期が特定できないため、いつまで、という期限は切れないものの、必ず殺すことはできるという物騒なものです(水銀体温計の扱いには注意しましょう。死にます)。また、ヒ素も凶悪な毒物です。ここで再確認したいのは、エリクサーは万病を払い、体力も完全に回復するというものです。
…一体なんでこんな物騒なもん飲んで回復するんだ!?
FFの主人公たちは、エリクサー消費量が多ければ多いほどヒ素中毒あるいは水銀中毒になって死ぬと見ました(それでいいのか!?)。
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