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「ドラゴンの炎」についての異説
DQ1より投稿者しゅうさん |
(以前Rushさんが投稿されたものの異説です(^^))
ドラゴンクエスト――そのタイトルにもある通り、ドラゴンはこのシリーズの、いや、殆どの RPG中で最強クラスの代表的モンスターです。そんなドラゴンの特技の一つとして、「炎を吐く」
というものがあります。
このことについて、科学的に検証するという試みはすでにありますが、今回は私なりの異説をもって 再検証してみたいと思います。
話を進める前に、そもそも「炎」とは何か、ということについて触れておきましょう。 「火」とは、「何か」と「酸素」の急激な化合によって、激しく光と熱が発生する現象です。
この場合の「何か」とは、(厳密には酸素と化合するものならば何でもいいのですが。鉄や マグネシウムだって、状況さえ整えればけっこーよく燃えます)一般的には、「気体(可燃ガス)」
です。
しかし、「可燃ガス」と「酸素」があっても、そこに何かのきっかけ(ちいさな火花や、自然発火が 起こるような高温高圧などの極限状態)がなければ、炎は上がりません。
よって、炎が起こるのに必要な条件は、「可燃ガス」「酸素」「きっかけ」の3つがそろうことです。
では、ドラゴンに話を戻し、これらの3つの条件を検証していきましょう。
まず、「酸素」に関しては、ほぼ問題ないでしょう。少なくとも、勇者が元気に戦える場所 である限り、酸素はたっぷりあるはずです。洞窟の奥底で激しい炎を連発した場合などは不足
する可能性も無くはないですが、多分その場合は、ドラゴン自身が苦しくなって、炎を吐くのを やめるでしょう。
では、次は「可燃ガス」です。ガスといっても、それは燃える瞬間の話なので、気化しやすい液体 であれば問題ないでしょう。身近な例でいえば、軽油や灯油、ガソリンなどですが、そこそこよく
燃える動物性油脂などもあるのだから、もとより「炎を燃やす」ために進化してきたものならば、 かなり激しく燃える物質を体内で生成することも不可能ではないでしょう。
炎を吐くドラゴンの体内には、おそらく、そのような可燃性液体を分泌し、それを蓄えておく器官 のようなものがあるのではないでしょうか。そして、炎を吐くときにはそれを口から吐き出し、
何らかの方法で着火しているものと思われます。
それならば、その可燃性液体が全身にも回っているのではないか、あんたそげな危なかこつ・・・ という考えも浮かびますが、おそらくそれは大丈夫でしょう。
DQのドラゴンは主に爬虫類をモチーフにしているようですが、実在する爬虫類で、しかも わりとポピュラーな毒蛇の中に(何の種類だったかは忘れましたが)、口(唾液腺のあたり?)から
相手の目に毒を吐きかけて、目を潰してから襲うというものがいます。もちろん、全身に毒なんか まわっておらず、毒液をためる袋状の器官だけにたまっています。そもそも、毒ヘビの毒が全身に
あるのなら、ハブ酒など危なくて飲めません。
よって、ドラゴンも、恐らく同じようにして可燃性液体を吐き出しているものと思われます。
そして、第三の条件、「きっかけ」です。
これは、某人気明治剣戟マンガを読んでいた方なら思いつく方法だと思いますが、恐らく、 あの鋭い「牙」を打ち鳴らし、火打石の代わりにしているのではないかと思います。いや、あの
長い牙でそんな器用なことも難しそうだし、もしかしたら着火専用の器官(歯か口元のうろこが 変化したもの)があるのかも。
さて、あらかたの謎は解決しました(ってゆー気になってるだけか?)が、まだ問題があります。実際、 可燃性液体をペッと飛ばしたところで、そのままではかなり燃えにくいのです。
激しい炎を巻き起こすには、液体を霧状に吐き出して、気化しやすくし、かつ酸素との接点を 多くすることが必要です。これは、炎液腺から直接炎液を吐き出すのではなく、急速な呼気に乗せて
吹き飛ばすことで可能になります。これは、バイクでエンジン内へガソリンを送り込む時の仕組みと 同じものです。ドラゴンが炎を吐く前に空気を大量に吸い込むのは、炎液を勢いよく飛ばすための
大量の呼気を使う準備だと思われます。
そして、炎を吐く間、ドラゴンは無呼吸状態になると思いますが、イルカの仲間は、確か30分くらい 息を止めたまま平気で泳ぎ回っています。ドラゴンにとっても、しばらく息を止めて炎を連発するぐらい、
大した問題ではないでしょう。
また、体内に可燃物を蓄えるということもかなり危険なような気はしますが、それも、炎液嚢(炎液を 蓄えておく器官の仮称)に極めて大量の酸素が混入しない限り、危険はありません。例えば、バイクでは
ガソリンタンクを全身で抱きかかえるような体勢で走っていますが、事故った瞬間爆発炎上、という話も あまり聞かないのと同じです。(皆無ではないでしょうが、その確率は極めて低いでしょう。少なくとも
俺のバイクは爆発したことないし。)
さらにさらに。ドラゴンの鱗が高熱に強くできているのは、やはり必然であり、それもかなりの 耐熱強度を持っていると思います。ドラゴンの炎は鉄をも溶かすほどであり、石造りの城や土と岩石の
洞窟が溶けなかったとしても、その余熱はかなりのものでしょう。炎をぶちかました後の壁や地面に うっかり触って石焼きドラゴンになるというのも、悲しい話です。また、もしかしたら、ドラゴン同士の
戦いなどで炎を使うこともあるかもしれません。そのような戦いの歴史を生き残ってきたものが進化して、 今のドラゴンになったとしたら、ドラゴンの炎一発でダメになるような鱗のはずはないのです。
こうした考えからすると、ドラゴンの皮下脂肪にも、優れた断熱効果があると思われます。また、炎液嚢 には、大量の(しかも極めて良質の)燃料も詰まっている。鱗は周知の通り高価な防具になる。しかもドラゴンはでかい。
もしかして、ドラゴン一頭をまるまる捕って帰ることができたら、シャレにならないほどの財産に なるのかもしれません。それに早よ気づけ!勇者一行!
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